鬼柳の自然観察会
暑中お見舞い申し上げます。
こんな炎天下なのに、近くの川の水は満々と流れています。
小さい滝ではありますが、水の勢いが風に乗って流れてきます。
ハグロトンボが、その涼しい風に羽を揺らせながら、しっかりと
葉っぱにつかまっていました。
昔から「日照りに不作無し」と言われてきましたね。
水田を見ると、もう穂が出て、白い花も咲いている(8月8日)。
平年に比べると1週間も早い出穂だそうです。
豊作になってほしいですね。
北上市鬼柳町で毎年夏、子どもたちの自然観察会(生き物調査)が開かれている。
会場は鹿島舘の南側にあるビオトープ。
8月1日(日)、小学生と親たち、世話係の大人たちが集まった。
ビオトープは、ドイツ語でBiotop(英語でバイオトープ:biotope)。
日本語では「生物生息空間」と訳されている。
ここ、鬼柳のビオトープは地元の方々が土地を提供し、川の水を引いて池を造り、
この中にどんな生物が生息しているかを毎年、観察している。
魚網が配られると、子どもたちは池の周りから網を差し入れた。
毎年参加しているせいか、網を使うコツを知っている。
なんかいるぞ~~網の中の泥をより分けて探す。
生き物を水槽に移した後、その生物が何なのかをみんなで確認する。
手に乗っているのは、トウホクサンショウウオ。東北地方に主に生息しているという。
鬼柳では毎年、必ずといっていいほど見つかる。
これはトウキョウダルマガエル。
その名前を聞いた大人たちは「東京? 本当???」
「トノサマガエルじゃないの?」
と目を丸くした。だけど、毎年、鬼柳で見つかっているのは、
このトウキョウダルマガエルなんですよ~
ゲンゴロウです。
子どもたちは、その名前をすぐに覚える。
大人たちからは「昔、よく食べたって聞いたなあ」というような話が飛びだす。
「ええ?? ゲンゴロウを・・食べたって??」と大人たちは騒然として?
しかし、けっこう、楽しんでいる。
ビオトープの後には、川へ。
鹿島舘の下流にある成沢川と本郷川の合流点です。
いっせいに川に入る。今年は水量が多い。
気持ちいい~♪
子どもたちは、水の中もすっかり慣れたもの。
魚網を持って上流へ向かう。
「なんかいるぞ~」と網の中を探す。
川の調査を終えた後、水槽を取り囲んで生き物を確認した。
アブラハヤ、ドジョウ、ギバチ、ザリガニなどがいた。
今年初めて見つかったオオクチバス(ブラックバス)。
これは稚魚だが、成魚は50cmぐらいになるという。
外来種。スポーツフィッシングの魚として話題になったが、
魚食性が強いため、日本の湖・池に生息していた在来魚を減少させるとして、
生態系への影響が心配されている。
鹿島舘北側から山道に入る。
坂道はいつも水が滲み出ている。
ひんやりして気持ちがいい。
山道を行くと、その場所だけ、日光のスポットをあびている場所があった。
白い花が、スポットの中に浮かんでいた。
ウバユリ。
ほのかに芳しい香りがする。
気品のある香りだね。
山の上の方に、ヒメコウゾの実が見えた。
この木を教えてくれたのは、西和賀町の瀬川強、陽子さんだった。
鹿島舘で見つけた枝を、奥羽自然観察会(7月11日)の会場に持って行き、
教えてもらった。和紙の原料になる木だ。
実は甘く、ややぬめりがある。枝の方も折ってみると、ぬめりがあった。
8月1日早朝、鬼柳地区で道路や歩道の草取りが行われた。
鬼柳では、こうした活動が長く続いている。
みなさん、お疲れさまです。
トンは暑さにもめげず、元気で~す。
テーブル下の指定席で、じっと・・・・昼寝かな?
玄関のドアノブに手をかけたとき、
なんだ? ありゃ?
なんとこんなところに??
by aterui55
| 2010-08-08 10:09